第4部 第4章ㅣ意識の外に現実は存在するのか?|観察者・知覚・外部世界の謎

意識の外に現実は存在するのか|観察者と知覚、外部世界を考えるイメージ

私たちは宇宙の中に生きているのか。それとも宇宙が意識の中に現れているのか 意識の外に現実は存在するのでしょうか。 最初は、答えはあまりにも明らかに思えます。 目を開ける。 目の前に木がある。 幹が見える。 枝が広がっている。 葉が風に揺れている。 私たちは疑いません。 木はそこに存在している。 自分が目をそらしても、 森を離れても、 その木は存在し続ける。 だから私たちは自然に考えます。 外部世界は意識の外に存在し、意識はそれを見ている。 これは、私たちが現実を理解するときの最も基本的な常識です。 では、目を閉じてみてください。 木を思い浮かべることはできますか。 幹を思い出すことができます。 枝も浮かびます。 緑の葉が風に揺れる姿まで見えるかもしれません。 すると、不思議な問題が生まれます。 目を開けて見た木。 目を閉じて現れた木。 私たちは普通、こう答えます。 「最初の木は本物だ。二つ目の木は頭の中のイメージにすぎない」 しかし、本当にそうでしょうか。 最初の木は、どこに現れたのでしょうか。 そして、 二つ目の木は、どこに現れたのでしょうか。 目を閉じたときの木が、私たちの経験の中に現れたことは明らかです。 では、目を開けて見た木は、 私たちの直接経験の中で、 本当にそれ以外の場所に現れたのでしょうか。 ここから、 意識と現実 知覚と外部世界 そして、 観察者とは何か という深い問題が始まります。 私たちは世界そのものを見ているのでしょうか。 それとも、 知覚と認識を通して現れた世界を経験しているのでしょうか。 まずは、人間の目から考えてみましょう。 1. 木は本当に目の中に入ってくるのか もう一度、木を見てください。 私たちは普通、 「木を見ている」 と言います。 しかし、木そのものが目の中に入ってくるのでしょうか。 もちろん違います。 枝が瞳孔を通ることはありません。 葉が視神経を移動することもありません。 小さな木が、そのまま脳に運ばれるわけでもありません。 … Read more